車検を2ヶ月ほど前に済ませたBMW330i (E46) のお客様が突然ご来店。
クーラント液量不足の警告が出たとの事。
水温もかなりヒートぎみの状態。
車検の時に液の汚れ具合やホースの劣化(硬化)具合をチェックして、「まだ大丈夫ですよ。」
と言って納車したので、ちょっと気まずい感じです。
が、点検したところ、原因は・・・・↓
ラジエター・サブタンクのひびわれでした。
BMWに限らず、輸入車のサブタンクはエンジンの冷却経路と同じ圧力がかかる構造で、しかも樹脂製
なのでこのような破損が起きるものと考えられます。
日本車のように別体にして圧がかからないようにすればいいのに。って思います。
ここは見ても、触っても部品の劣化具合がわかるものではありません。
お客様も説明してご理解いただきました。
高温、高圧がかかる部品の補修は再発のリスクが高すぎるので、新品部品に交換です。
この件のように破損が大きいものは補修が効きません。
部品+クーラント+工賃+エンジンオイル交換(温度上昇によって質劣化の懸念があるので)という修理内容
で、4万円弱の修理代となりました。
それでもオーバーヒートまで行かずに良かったと思います。
エンストするようなオーバーヒートを起こすとシリンダーヘッドにもダメージが出てしまう事が多いので。
予防策はあるのか?・・・
新車から8~10年目あたりを目安に、まだ 大丈夫な内にサブタンクを新品交換する事でしょうか。
この車は平成16年式で新車から9年目の出来事でした。
とはいえ、使用条件、使用頻度に加え、外気温変化という自然条件も絡んでくるので、
(温度差が激しいと樹脂はわれやすい。)
一概に言えないところが難しいところであります。