ドライブシャフトのブーツ切れはよくある車検NG例ですが、ブーツが切れてなくてもグリスが外に漏れて車検NGとなる場合があります。
経年劣化でグリスが分離して液状化し、同じく経年劣化でブーツのゴムが硬化すると密閉性が悪くなりバンドがかかっていても隙間から遠心力で外に漏れてしまいます。
漏れ具合が軽微なうちは車検場の検査員も見逃すこともありますが、このように周りに飛び散ってベトベトになっていると車検NGとなってしまいます。
漏れが軽微なうちは綺麗に洗浄すれば車検が取れるのかとご質問を受けそうですが、軽微な漏れでもその時点でグリスの潤滑能力がかなり劣っているのが明白なので発見したらすぐに直した方が良いです。
ベアリングがダメになってしまうと修理代も跳ね上がりますから。
修理はブーツ切れ修理と同様でドライブシャフトブーツとベアリンググリスの交換という内容です。
予算に余裕があればもう一方のブーツとベアリングもこの際に交換した方が良いでしょう。
さらに予算が組めれば反対側のドライブシャフトの両側ブーツとグリスも交換をおすすめします。
車検でお預かりしたゴルフ5でしたが他に大きな要修理箇所がなかったので全てのドライブシャフトブーツとベアリンググリスを交換となりました。