左右の車輪とハンドルをリンクで繋ぐピットマンアームタイプのステアリング装置には路面からの入力や衝撃を緩和するステアリング・ダンパーという部品がついています。
メルセデス・ベンツではR129のSL、R170のSLKなどに装着されています。
部品の構造はサスペンションのショックアブソーバーと同じですから、走行距離がかさんだり経年劣化でオイルシールが痛んだりするとオイル漏れを起こします。
車検の時にここがオイル漏れしていると不合格となるので交換が必要になります。
ステアリング・ダンパーのオイル漏れは直進安定性が悪くなるので、直進時にハンドルぶれが出たり路面のギャップや轍でハンドルが取られるなどの症状が出ます。
ですが、街乗りのような低速では、ヒヤッとするような急激な挙動変化は出ないので気付かない方も多いようです。